GREEN-DAY 9 「火線」機動戦士To-ChangGUNDAM外伝 第302小隊GREEN-DAY 第9話「火線」 ハギョウ「・・・・!!火線が乱れる?」 シャケ 「ドッグファイトか!!」 ルウムでの戦闘が始まって数時間。 それまで平行だったビームの光が乱れ始めた。 よく見るとロケットの噴射らしき小さな光も見える。 その時、一際大きなビームの光が走った。 シャケ 「うおおお!?なんだ!?今の!!?」 ハギョウ「ジオンの新兵器か!?」 シャケ 「大将、敵さんはかなりマジですぜ。」 隊長 「そういえば、噂の人型の新兵器も投入されているはず。・・・気になるな。」 そう言っている間にも、みるみるうちに戦火は広がる。 隊列を散らされているのは、我が連邦軍の方だ。 本隊との通信はミノフスキー粒子の干渉で繋ぐ事が出来ない。 しかしこの距離から見てもあきらかに押されている事がわかった。 ハギョウ「隊長!行きましょう!!増援要請なんて待ってる場合じゃないですよ!!」 シャケ 「そうでっせ!!どの道通信がきかないのならココにいたって仕方が無い!!」 隊長 「・・・・・よし。ハギョウ!シャケ!お前達は俺について来い!! 他の者はココで予定どおり任務を遂行!!行くぞ!二人とも!!」 ハギョウ・シャケ「了解!!!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 戦場が近付くにつれ、自軍の状況が非常に悪い事が分かった。 モビルスーツ ジオンの新兵器。 人型をしたそれは、見た目以上の機動力・運動性を有している。 ミノフスキー粒子によってホーミングできなくなったミサイルなど、 MSにとって避ける事は造作も無い事。 連邦の新兵器「ガンポッド」もミノフスキー粒子下ではただの「ウキ」だ。 又、戦車を思わせる分厚いMSの装甲は守る為だけでは無く、攻撃にも使われる。 まさに比喩では無く、「格闘戦」だ。 統制を失った戦艦がどんどん落とされていく。 帰る場所を失った戦闘機がむなしく宇宙を舞う。 ハギョウ「これが・・・・ジオンのMS・・。圧倒的じゃないか!!」 シャケ 「呆けてる場合じゃないぞ!!いくぜ!!」 「ダンシング・リーフ」と呼ばれるシャケの操縦はその名のごとく空を舞う木の葉のごとく敵の弾をかわす。 天性のモノだろうか? 「ここしか無い」というタイミングで彼はトリガーを引いた。 シャケ「落ちろっ!!!」 火線の先にいた人型は避ける事もかなわず直撃を食らう。 いかに装甲の厚いザクでも至近距離からの弾激に耐えられなかった。 シャケ「よっしゃあ!!!次は!?」 これにはジオンのMS部隊も驚いたようだ。 敵の連携が乱れたその瞬間をハギョウも見逃さない。 ハギョウ「何処を見ている!!」 照準が敵を捕らえたその時だった。 ビー!ビー!ビー! ハギョウ「接近警報!?・・・でかい!!」 隊長 「友軍だ!コロンブス級・・・・・・・・被弾してるぞ!!!」 |